JSON-LD入門:リッチリザルトに必要な構造化データの書き方
Google Search Central の公式ドキュメント(2025年12月更新)をもとに、推奨形式である JSON-LD の基礎からリッチリザルト対応タイプ・実装例・守るべきガイドライン・検証ツールまで解説。JSON-LD実装チェックリストも紹介します。
検索結果に星評価・レシピの調理時間・FAQのアコーディオンが表示されるのを見たことがあるでしょうか。これらは リッチリザルト(Rich Results) と呼ばれ、ページに埋め込まれた構造化データによって実現されます。
本記事では Google Search Central の公式ドキュメント(2025年12月更新)をもとに、推奨形式である JSON-LD の基礎から実装の注意点まで解説します。
構造化データとは——Googleがページを「理解」するための手がかり
Google Search はページのコンテンツを自動的に解析しますが、ページの内容や分類を明示的に伝えることで、より正確な理解と豊かな検索表示が可能になります。構造化データとはその「明示的な手がかり」であり、ページの内容を標準化されたフォーマットで機械可読な形式で記述したものです。
Google Search Central のドキュメントには実際のデータが示されています。
- Rotten Tomatoes:100,000ページに構造化データを追加 → 構造化データなしのページ比でCTR 25%向上
- Food Network:80%のページに構造化データを実装 → 訪問数 35%増加
- Nestlé:リッチリザルトとして表示されるページのCTRは非リッチリザルトページより 82%高い
(出典:Google Search Central — Introduction to structured data markup)
なぜJSON-LDが推奨されるのか
構造化データの記述形式には JSON-LD、Microdata、RDFa の3種類があり、Google はいずれも同等に処理できると明示しています。ただし、Google が特に推奨するのは JSON-LD です。
その理由はシンプルで、JSON-LD は <script> タグ内に完結したJavaScript記法で記述するため、HTMLのコンテンツ部分と混在しないからです。
<!-- JSON-LDは<head>または<body>内の<script>タグに記述 -->
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org/",
"@type": "Article",
"headline": "JSON-LD入門",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "山田 太郎"
},
"datePublished": "2026-06-24"
}
</script>MicrodataやRDFaはHTMLタグ属性として記述するため、テンプレートが複雑になりやすく、メンテナンスコストが高くなります。CMSやフレームワークの構造を変えずに追加できるという点でも、JSON-LDは圧倒的に扱いやすい形式です。
また、JavaScript で動的に挿入した JSON-LD も Google が読み取れることが公式に確認されており、SPAやヘッドレスCMSとの相性も良好です。
記述語彙はschema.org——ただし基準はGoogle公式ドキュメント
構造化データの語彙(どのプロパティを使うか)は schema.org で定義されています。schema.orgはGoogleを含む主要検索エンジンが共同で策定した標準仕様で、@type(型)と各プロパティが定義されています。
ただし、Google Search での動作の基準は schema.org ではなく Google Search Central のドキュメントです。schema.org には Google が対応していないプロパティも多く含まれるため、リッチリザルトを狙う場合は必ず Google の機能別ガイドを参照してください。
主なリッチリザルト対応タイプと@typeの選び方
Google Search がサポートする主要な @type を用途別に整理します。
| 用途 | @type | 代表的なリッチリザルト |
|---|---|---|
| ブログ・ニュース記事 | Article / NewsArticle | 著者・公開日のバイライン表示 |
| レシピ | Recipe | 調理時間・カロリー・評価 |
| 商品ページ | Product | 価格・在庫・レビュー |
| よくある質問 | FAQPage | FAQ アコーディオン(検索結果内展開) |
| 口コミ・評価 | Review / AggregateRating | 星評価スニペット |
| イベント | Event | 日時・場所・チケット情報 |
| 地域ビジネス | LocalBusiness | 営業時間・地図・電話番号 |
| 動画 | VideoObject | サムネイル・再生時間 |
実装の基本例——Articleタイプ
ブログ記事に最もよく使われる Article の最小構成です。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "JSON-LD入門:リッチリザルトに必要な構造化データの書き方",
"image": [
"https://example.com/images/article-thumb.jpg"
],
"author": {
"@type": "Person",
"name": "山田 太郎",
"url": "https://example.com/author/yamada"
},
"publisher": {
"@type": "Organization",
"name": "Example Corp",
"logo": {
"@type": "ImageObject",
"url": "https://example.com/logo.png"
}
},
"datePublished": "2026-06-24",
"dateModified": "2026-06-24",
"description": "JSON-LDの基本的な書き方とリッチリザルトの仕組みを解説します。"
}
</script>絶対に守るべきルール——ガイドライン違反はリッチリザルト対象外に
Google は構造化データに関して明確なガイドラインを設けており、違反するとリッチリザルトの表示対象から外れます。
- コンテンツと一致していること:ページに表示されていない情報を構造化データに記述してはいけません。たとえば、ページ本文に存在しないレビューや評価をマークアップするのは禁止です。
- 正確で最新の情報であること:価格・在庫・日付など変動する情報は、ページの実態と常に一致させる必要があります。
- スパムポリシーへの準拠:誤解を招く、不正確、または関連性のないマークアップはGoogleのスパムポリシー違反です。
検証ツール——実装後は必ずテストする
実装後の確認には以下の公式ツールを使います。
- リッチリザルトテスト:URLまたはコードを入力して、どのリッチリザルトに対応しているかを確認できる。プレビュー表示機能もあり
- Search Console の「リッチリザルトステータスレポート」:本番環境でのエラーや警告を継続監視できる
- SEO評価ツールの
getStructuredData:ページから構造化データを抽出し、@typeやプロパティの検出状況を一覧表示する
まとめ:JSON-LD実装チェックリスト
最後に、本記事のポイントをチェックリストとしてまとめます。
- <script type="application/ld+json"> タグに JSON 形式で記述されているか
- @context が "https://schema.org" であるか
- @type がページの内容に適切に対応しているか
- 記述した情報がページ本文に実際に表示されているか(不可視情報の禁止)
- 必須プロパティがすべて含まれているか(機能別ガイドで確認)
- リッチリザルトテストでエラーが出ていないか
- Search Console でリッチリザルトステータスを定期的に確認しているか
自分のページに構造化データが正しく埋め込まれているかは、本ツールの SEOチェッカー でも確認できます。JSON-LD を検出し、@type や主要プロパティの検出状況を一覧表示します。
参考・一次情報ソース
- Introduction to structured data markup — Google Search Central(2025年12月更新)
- Structured data general guidelines — Google Search Central
- All structured data features — Google Search Central
- Rich Results Test